お酒に強い人、弱い人〜美意識と健康vol.3〜
![ウイスキーをゆっくり飲む](https://colan.jp/wp-content/uploads/2024/02/alcohol-whisky-cafe-2.png)
こんにちは!
colanの管理栄養士
上坂マチコです。
ようやく飲み会に行ける世の中になって
お誘いも増えてきましたね。
私はもともとお酒はそんなに強い方ではありませんが、
飲むのは好きです。
どちらかと言うと料理と一緒に楽しみたい派。
飲み会では少しセーブして飲みます。
自制心を保ちたいのと、
体調不良になりたくないので…。
お酒をきれいに飲める人っていますよね。
すごく好感が持てます。
自分の適量を知っているからスマートに飲めるのでしょう。
自分にとっての適量を知るためにはお酒に強いタイプなのか、
弱いタイプなのかをあらかじめ知っておくことが大切です。
国で公表されているアルコールの基準値や
お酒に含まれているアルコール量を知りたい方は
過去ブログをチェックしてみて下さいね。↓
https://colan.jp/alcohol-fun-part1/
![飲み会](https://colan.jp/wp-content/uploads/2024/02/drinks-2578446_1280-1024x683.jpg)
アルコールの分解とは
アルコールは胃や小腸で吸収されます。
そして肝臓でアルコール脱水素酵素によって分解され「アセトアルデヒド」になり、
次にアセトアルデヒド脱水素酵素に「酢酸」にまで分解されます。
アセトアルデヒドは有害で、酢酸は無害。
肝臓の解毒作用は優秀なことがよく分かりますよね。
この有害なアセトアルデヒドこそ
お酒を飲むと現れる不快な症状の原因物質です。
最終的にアルコールは水と二酸化炭素になって排出され、
一部は分解されないまま尿や呼気から排泄されます。
お酒を飲むと顔が赤くなるのは?
お酒を飲むと
顔が赤くなる
頭が痛くなる
動悸がする
具合が悪くなる
これらはアセトアルデヒドの分解が遅い人に
現れやすい代表的な症状でフラッシング反応と言います。
分解をする能力には個人差があり
速い人と遅い人がいます。
アセトアルデヒドを分解するのが
アセトアルデヒド脱水素酵素でしたよね。
この酵素の能力が高い人は
アセトアルデヒドの分解がスムーズに速く行われるため
悪酔いがしにくい“お酒に強いタイプ”。
逆に能力が低い人はアセトアルデヒドの分解が遅く、
少量のお酒でもフラッシング反応が出やすくなる
“お酒に弱いタイプ”になります。
![ビール飲む](https://colan.jp/wp-content/uploads/2024/02/beer-sunglasses-1024x683.jpg)
日本人の2人に1人はお酒に弱いタイプ
アルコールの代謝にはアルコール脱水素酵素と
アセトアルデヒド脱水素酵素の2つ酵素が関わります。
この酵素の分解能力には個人差があり、
遺伝子によることが分かっています。
お酒の強弱は親からもらう遺伝子の型によって決まるのです。
アルコール脱水素酵素の活性が低い人は
日本人は約10%。
アセトアルデヒド脱水素酵素の遺伝子の方が
日本ではお酒の強弱が決める要因が大きいということになります。
お酒に弱いタイプも遺伝子の型によって
全くお酒が飲めない人、
飲めても少量ですぐ体調に異変が出たり、
具合が悪くなってしまう人などがいます。
アジア人はお酒に弱いタイプの遺伝子を持つ人ががとても多く、
日本人は約41%程度にものぼるとか。
2人に1人はお酒を飲むと
フラッシング反応が起こりやすいということになります。
お酒に弱い人が飲み続けるのは危険信号
お酒に弱いタイプの人が飲み続けていると
量が増えたり、酔いが遅くなったりすることがあります。
「飲んでたらお酒に強くなった!」という言葉、聞きますよね。
これはアセトアルデヒド脱水素酵素の働きが良くった訳でも
肝臓が強くなった訳でもありません。
肝臓に多く存在する薬を分解する酵素「MEOS」が誘導されて
アルコールの代謝に使われているからです。
確かにお酒は強くなっていくのですが…。
本来「MEOS」は薬の分解に働く酵素。
これがアルコール代謝に使われると
薬の作用に影響を及ぼしてしまうのです。
薬が効きにくくなったり
薬が効き過ぎてしまったり
近い将来、病気になった時とても困ることになってしまいます。
大きい病気ならなおさら。
タイプを知ることがお酒を飲む極意
まずは自分がお酒に強いタイプか、弱いタイプかを知って
アルコールと向き合っていくことが大事です。
今は自分の遺伝子がどのタイプなのかが分かるキットもあるので
活用してみてはいいかがしょう。
![](https://www13.a8.net/0.gif?a8mat=3Z0RKM+D6IHWY+1234+TZTGI)
自分のアルコールに対するタイプを知り、
お酒を上手にきれいに飲めるようになったら
病気予防にもつながります。
おいしいお酒と長〜く付き合っていけるようになるでしょう。
![](https://www18.a8.net/0.gif?a8mat=3Z0RKM+D6IHWY+1234+TX8V5)