食はミニマル派? マキシマル派?〜美意識と健康 vol.6〜

さまざまな食べ物

こんにちは!
colanの管理栄養士で
食事カウンセリングをしている上坂マチコです。

今、必要最小限な物だけで暮らす
ミニマリストが増えていますよね。

私もよく「ミニマリストですか?」と聞かれます。
たぶん生活感がなく余白の多い部屋を見てそう思うのでしょう。

私はミニマリストというよりシンプリスト。
自分の好きな物だけで
シンプルに暮らしたいという思いが大きいです。

ミニマリストの生活には興味があり
動画を見たり、本を読んだりしながら勉強しています。
個人的には海外のミニマルなインテリアやデザインがとても好み。

いろいろ見たり読んだりして気づいたことがあります。
それは日本のミニマリストは食生活もミニマルだということ。

ミニマルな部屋
目次

ミニマリスト的食事

ミニマリストの食生活は
ほぼ毎日同じような食事をとってることが多いようです。
人によりますが…。

プロテインのみだったり、
決まったたんぱく質(肉や魚)や同じ野菜類のみだったり…。

そして食事の回数も一日に1〜2回と少ないのにも
驚きます。

考察すると

  • 食材の無駄をなくすことができる
  • 食材費を抑えることができる
  • 冷蔵庫の中がスッキリする
  • 毎回食事を考えなくて済む
  • 料理をするのにタイパがいい…

食材費や食品ロスの観点からみると
実に合理的。

ミニマリストでなくても
毎日同じような食事をとっている人は
意外とたくさんいます。

私は仕事柄いろいろな人の食生活を見る機会や
聞く機会が多いので、
これらを併せて研究してみると
毎日同じ食事をとっている人の物の考え方が
偏っている?
…ように感じました。

栄養学的視点で言えば「それはそうよね…」となります。
ホルモンや神経伝達物質など脳や心に関係する材料は
食べ物で作られているからです。

よく授業でこのことを質問すると
「栄養素が偏っているから」と決まって正解が返ってきます。

肉と野菜

食べ物や栄養素の種類を増やすことが大切

例えばトマト。
確かに「リコピン」「ビタミンC」「クエン酸」など
栄養価が高い野菜です。

だからと言ってトマトだけ食べていても
トマト本来の働きは万全ではありません。

筋肉を増やしたい人が鶏肉ばかり食べていても
丈夫な筋肉は増えません。

よく「この食品が◯◯にいい」という情報が流れると
スーパーでその食品がすぐ完売になっていることってありますよね。
これも問題です。

どんなにいい食品でもそれだけ食べていては
効用は発揮できません。
いろいろな食品と組み合わさることではじめて発揮できるのです。

例え1日に必要な栄養素を取り入れた食事であっても
毎日同じ食事や食べ物では
栄養素も同じような物しか補給できなくなりますよね。

栄養素や栄養成分は数えきれないくらいあり、
食品の組み合わせによって栄養素の消化・吸収、
作用は変わってきます。

食事をとることは楽しみでもあり、
人生を豊かにしてくれるもの。
毎回「何を食べようかな…」と
考えるワクワク感も人としての喜びの一つです。

栄養素の偏りは性格の偏りにも

栄養素の偏りは
考え方や気持ちの偏りにつながり、
そして健康も偏っていくことに…。

暮らしにおいてミニマリストが流行るのはいいことだと思います。
無駄な物は持たない生活は私も大賛成!
ただ食事までミニマルにするのは
管理栄養士としておすすめできません。

食事はミニマルではなくマキシマルが断然推し!

私も暮らし方はミニマリストに近いかもしれませんが、
食べ物はできるだけ重ならないように
いろいろな物を食べるようにしています。

普段の食事はコスパ、タイパも考えるので
簡単料理ばかりですけどね…。

そして1週間分の生鮮食品は使い切るということを
目標にしています。

タイパを考えた食材調達


最近は安心安全な食材の宅配があるので、
活用するのもいいでしょう。
私もたまに使うことがあります。

買い物に行く時間がないとか、
いろいろな食品に出会えるとか、
安心安全な食材が食べられるとか…
忙しい現代人にはありがたいサービスです。

ミニマリストは健康資産を考える人も多いようです。
ミニマリスト以外の皆さんも同様ですよね。

健康を維持するためにも
いろいろな食品を食べる“食事の多様性”はマスト。
またストレスなく食材を入手できることも心の安定になります。

毎日の料理はもちろん家事、仕事など便利なものを活用していくことは、
現代人の心身の健康に必要なことなのではないでしょうか。

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